現代では科学技術や社会が急速に変化しており、理系や文系にとらわれず、さまざまな視点から物事を考えられる人材が求められています。課題の発見や解決方法の検討、新たなサービスの創造などにつながる基盤となる能力を育成するためにはどうすればよいでしょうか。 今回は、文部科学省が推進する「STEAM教育」と「ピコピカ10」について紹介します。
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STEAM教育とは
STEAM教育は、急速に進化する技術の発展や多様な社会に対応する人材を育成するための教育方針です。文部科学省のホームページでは、以下のようにSTEAM教育を推進しています。
「AIやIoTなどの急速な技術の進展により社会が激しく変化し、多様な課題が生じている今日、文系・理系といった枠にとらわれず、各教科等の学びを基盤としつつ、様々な情報を活用しながらそれを統合し、課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結び付けていく資質・能力の育成が求められています。
文部科学省では、STEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)に加え、芸術、文化、生活、経済、法律、政治、倫理等を含めた広い範囲でAを定義し、各教科等での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な学習を推進しています。」(出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/mext_01592.html)
STEAM教育とは、以下の5つの頭文字から成る教育方針です。
- S - 科学(Science)
- T - 技術(Technology)
- E - 工学(Engineering)
- A - 芸術(Art)
- M - 数学(Mathematics)
STEAM教育とピコピカ10
AIやIoTの急速な発展に伴い、多様な視点を持つ人材が求められています。ピコピカ10は、小・中・高校から大学までの教育関係者にとって、STEAM教育に適した教材と評価されています。学習する年代に合わせた「学び」や「気づき」が得られるとの声も寄せられています。具体的には、ピコピカ10を活用した環境学習では、以下の6つの項目を体験することができます。これにより、実体験を通じて理系や工学に興味を持つ人材の育成につながります。
- 再生可能エネルギーと環境について、水力発電を用いて学ぶ
- 水の特性を体感することで力学について学ぶ
- ピコピカ10を組み立てることで工具の使用方法や水車の原理を学ぶ
- 発電された電気を用いて実験を体験する
- ピコピカ10を常設することで地域社会の現状について考える
- 身近な生活で水力発電を取り入れることで再生可能エネルギーの本質を知る
上記の体験を通じて、「環境問題」「力学」「技術」「発電の仕組み」「電気」「文化・地域社会」「再生可能エネルギーの本質」について学ぶことができます。
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小学生のピコピカ10組立体験
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中学生の野外学習
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高校生の環境学習
ピコピカ10を活用した環境学習では、再生可能エネルギーや環境について学ぶだけでなく、力学や発電された電気を使った実験や地域社会の現状について考えるなど、学習する年代に合わせた学びや気づきを得ることができます。ピコピカ10は実体験を通じで理系や工学に興味を持ち、将来の人材育成に貢献していきます。
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